サステナブルニュース

世界環境デー、2023年のテーマは「プラスチック汚染の解決策」 Yahoo!JAPAN SDGsの特集に注目
2023/06/07
Yahoo!JAPAN SDGsのサイトより
4月22日の「アースデー」、5月30日の「ゴミゼロの日」などと並んで、地球環境に対する啓蒙活動が活発に行われるのが、6月5日の「世界環境デー」です。国連によって定められたもので、それにちなんで日本では6月を「環境月間」と位置付けています。 世界環境デーでは毎年、ホスト国とテーマが設定されています。2020年はコロンビアで「自然のための時(Time for Nature)」、2021年はパキスタン「生態系の回復(Ecosystem Recovery)」、2022年はスウェーデンで「かけがえのない地球(Only One Earth)」でした。 2023年のテーマはコートジボワールで「プラスチック汚染の解決策(Beat Plastic Pollution)」です。プラスチックは軽量で成形もしやすく安価で大量生産され、日常生活や産業のいたるところで使用されています。けれども、ゴミとして海に流れ込んで、生態系や漁協に悪影響を与えたり、海岸が汚れるなど海洋ゴミ問題が深刻化しています。小さく粉砕されたマイクロプラスチックは魚や鳥が食べてしまい、食物連鎖で人体に悪影響を与えることも研究で明らかになってきていると言われています。 このプスチック問題に関して、特集をしているのが、「Yahoo!JAPAN SDGs」です。https://sdgs.yahoo.co.jp/ 「私たちは、どれくらいの量のプラスチックを取り込んでしまっているのか」「プラスチックは人体に影響があるのか」などのクイズ https://sdgs.yahoo.co.jp/special/env_quiz_2023.html とともに、関連記事がまとめられています。 「人体に影響はない、はウソ。マイクロプラスチックの影響がわかり始めている」https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/65.html の記事中には、「お腹の中の赤ちゃんの育ちのジャマをしたり、精子が減ったり、乳がんになりやすくなる可能性も示唆されています」という指摘もあります。少子化の原因にも関係するマイクロプラスチック問題は、まさに、サステナビリティ(持続可能性)につながる重要な課題だと再認識する機会になることでしょう。 ちなみに、6月8日は「世界海洋デー」です。これに合わせて、メンズファッション誌「OCEANS(オーシャンズ)」の長期連載コラム「SEAWARD TRIP」を執筆してきた小山内隆(おさないたかし)氏が、20人の識者をインタビューした書籍「海と暮らす~Seaward Trip」を出版します。 「サーファーでもある僕は、『海は楽しい』『海は人生を豊かにしてくれる』という思いを伝えたくて10年前に連載を始めました。その後、2015年に採択された「SDGs」の14番目の目標として『海の豊かさを守ろう』が掲げられましたが、課題は多く、問題は深刻です。問題は海洋ゴミだけではありません。全国的に海岸では護岸が進み、自然景観そのままのビーチは減少の一途です。浸食されてビーチの砂が減り、海水浴場が閉鎖されていくことなどを背景に“暮らしと海の距離が遠くなった”とも感じています。この本を、『海の豊かさ』を考えるきっかけになる、SDGs全盛時代の必読の書として手に取っていただければ幸いです」と小山内氏。 小山内隆が編著した「海と暮らす~Seaward Trip」(イカロス出版刊)